塾講師の仕事は、教えることではありません。生徒たちの点数アップや志望校合格をサポートすることです。このために、時には教えないことを選択することがあります。
例えば、テストで90点を取っている生徒が100点を目指そうと思ったら、テスト範囲全部を理解する必要があります。この場合、全ての理解を狙います。
しかし、10点の生徒が20点を目指すケースでは、全てを理解する必要はありません。20点分、理解していれば良いのです。もちろん、全てを理解するに越したことはありません。が、全てのことを一気に理解しようとすると、混乱してしまい、結局、全てが理解できなかったということになります。それならば、理解すべきことを絞り、そこを繰り返し学習して、確実な理解を目指す方が、良い結果になります。
何を教え、何を教えないか。授業をしているとき、塾の講師は、常にこのことを考えています。
また、教えなかった事柄は、そのまま放っておけば良いのか、冬休みや夏休みなど、時間があるときにじっくり学習すべきか、アフターフォローも考えなければなりません。
生徒の学力に合わせた授業。それが、個別指導です。
エール学院
小澤典生