休校期間を5月末日までに延長する自治体が出始めました。学年開始を9月にしようという提案もされているようです。学校年度を変更すると、他国と比較して卒業年が遅くなってしまったり、今の生徒たちは余分に学校に在籍する分、学費も余分に必要になったりと、多くの問題があり、ハードルは高いように思います。が、学校の授業時間は明らかに不足するので、どのように補うのかの議論は必要になるでしょう。
さて、影響は英検にも及んでいます。第一回英検の日程が変更となりました。本会場の一次試験(記述)は6月28日、二次試験(面接)は8月23日、結果発表は9月1日(Web)となりました。ここで影響が出てくるのが、大学のAO入試・推薦入試です。早い大学は、英検の結果が届く前に、出願を締め切っています。となると、AO入試・推薦入試で英検を使いたいと思っていたい生徒は、2年生までに受験した英検の結果を使うことになります。大学が、何らかの救済措置を講じるのかも、注目したいところですね。
新型コロナウイルスの収束時期については、研究者によって意見が分かれるようです。米国が、ウイルスは湿度や温度に弱いとの研究結果を発表しましたが、高温多湿の地域でも流行していることから、これを懐疑的に見る研究者も多くいます。また、新型コロナに効く薬としてアビガンが注目されていますが、副作用などのリスクが完全には判明していないこと、本当に有効かどうかの研究も進行途上であることなどから、投与には賛否両論あります。
新型コロナウイルスについては、少なくとも、今年度の小論文の題材として、入試で出題されることはないと思います。しかしながら、来年度以降の題材として、取り上げられても不思議ではありません。皆さんも、インターネットなどで様々な情報を目にすると思いますが、情報を使うときには、信頼性の評価が必要になります。信頼性を評価する一つの方法として、複数の情報を比較するというのがあります。賛成意見を見たら反対意見も見るというように、複数の角度から、情報を見てみましょう。入試の面接、小論文として問われる可能性がありますので、日頃から、時事情報に接する習慣をつけると同時に、信頼性を評価する方法も身につけておきましょう。
個別指導塾のエール学院
学院長 小澤典生