授業をしていて、意外なところで分かっていないというのを発見することがあります。高校生でも、中学1年生で学習する、英語の疑問文・否定文の作り方が分かっていなかった、ということも過去にありました。たまたまその時に学校を休んでいた、又は授業を良く聞いていなかったなど、原因は様々です。
さて、個別指導の授業において、「分かっていなかった」ことを発見したとき、担当講師はどの様に対処すべきでしょうか。もちろん、理想は、その場で解決することです。英語の疑問文・否定文の作り方くらいなら、高校生であれば、数分もあれば理解できます。
ただ、これが定期テスト前で、他にもっと重要な学習すべきことがあったら、どうなるでしょうか。答えは簡単で、テスト終了後に時間を取れば良いのです。
答えは簡単なのですが、実行するのは意外と難しかったりもします。例えば、生徒の授業カリキュラムを教室長が一元的に作成している塾だと、このようなイレギュラーな対応は難しくなります。イレギュラーが頻発すると、教室長の処理能力を超えてしまうからです。また、担当講師が授業ごとにコロコロ変わる塾でも、なかなか難しいでしょう。今日の授業を、次回担当の講師に引き継ぐことは出来ても、数週間後の授業内容まで引き継ぐのは大変です。
個別指導は、生徒に合わせる指導スタイルです。ただ、生徒に合わせすぎると、その場限りの授業になることがあります。時間には限りが有ります。生徒の理解力や暗記力にも限りが有ります。今、全てを教えることは不可能です。だからこそ、個別指導には、数ヶ月、数年単位の長期的な視野が必要になります。講師は、その日の授業内容を、その日に決めるのではなく、ある程度は先のことも見越しながら、決める必要があるのです。そうすることで、想定の範囲外のことが発生しても、一番良い時期に、一番良い方法で解決を図ることが出来ます。
当塾では、全生徒のカリキュラムは、担当の講師が決めています。講師任せになりすぎるという批判もありますが、これが出来るのは、各講師がプロ講師としての確かなスキルを持っているからでしょう。また、講師をコロコロ変えることもありません。講師が定年を迎えた、病気で入院したなどの事情がない限りは、学年が変わっても担当する講師は同じです。当塾講師の平均勤続年数は、過去10年間で、約4.5年です。講師の離職率が非常に低く、一人の講師が長く同じ生徒を担当できる体制が整えられています。
塾選びをするときは、授業カリキュラムを誰が決めているのか、毎回の授業で同じ講師が担当するのか、さらには講師の勤続年数なども確認してみると良いかも知れません。
プロ講師による個別指導塾《エール学院》
学院長 小澤典生
学院長 小澤典生