大学受験では、「出来ればAO入試・推薦入試で受験したい」と、考える人が増えています。大学進学者の約半数は、AO入試・推薦入試を利用していることから、大学もAO入試・推薦入試に力を入れていることが分かります。

それでは、AO入試・推薦入試は、一般入試に比べ簡単なのでしょうか?「出来ればAO入試・推薦入試で」と考える人は、「簡単だから」と思っている人が多い気がします。

結論から言えば、これは大学により異なります。ただ、AO入試・推薦入試が簡単な大学は、一般入試も簡単です。逆に、難関大学と言われる大学は、一般入試はもちろん、AO入試・推薦入試も難しいです。大学全入時代と言われるとおり、簡単な大学は、それほど対策せずとも、合格することが出来ます。特に、学生集めに苦戦する大学は、不合格者を出せるほど受験生も集まりませんので、「受験生数≒合格者数」となります。しかしながら、難関大学には、受験生が殺到しています。特に最近は、都市圏の難関大学が合格者数を減らしており、それにつられて中堅大学の難易度も上がっています。こういった大学は、入試を簡単にする理由が無いため、一般入試であろうと、AO・推薦入試であろうと、難しいわけです。

一般入試は試験当日の学力で合否が決まります。が、AO入試・推薦入試は、高校3年間が全て見られます。とはいえ、大学が、受験生の高校3年間を、調査書のみで把握するのは無理があります。そこで、面接や小論文を通して、本人に聞くのです。つまり、面接や小論文では、自分自身の経験や考えを、大学に的確に伝える必要があります。高校3年間を詳細に憶えている人は少ないでしょうから、事前に思い出さなければなりませんし、それを分かりやすく伝えるために、整理もしなければなりません。これが、AO入試・推薦入試対策の第一歩になります。

AO入試・推薦入試は、実は、対策すべきことがたくさんあります。「簡単」とは考えずに、しっかりと対策をしておきましょう。

プロ講師による個別指導塾《エール学院》
学院長 小澤典生