高校受験や大学受験はまだまだ続いていますが、中学受験は一段落しています。小学5年生は、中学進学が1年後に迫っており、中学受験について検討しているご家庭も多いと思います。
当塾が中学受験対策を始めたのは、20年近く前になります。当時は、中学受験対策と言えば集団塾というイメージが強く、塾内の中学受験生は毎年2~3人ほどでした。今では着実に実績が積み上がり、合格者からの紹介も増え、毎年20人程度が中学受験をしています。現在でも、15人ほどの4年生・5年生が、中学受験対策の授業を受けています。
さて、最近、中学受験に対する考え方が、大きく変化しているように感じます。少し前までは、より良い学習環境を求め、中学受験をする生徒がほとんどでした。中学校も、大学進学実績や授業時間数、習熟度別クラス編成などを、学校パンフレットで大々的に宣伝していました。しかし現在では、保護者の方が求めることが、部活動、行事、人間教育など、勉強以外のことにまで広がっているようです。
もちろん今でも、静岡サレジオが上智大学と提携したり、暁秀が東大・京大・医学部進学を強調していたりと、実績を前面に掲げる学校はありますし、各中学校が工夫をして学習環境を整えています。一方で、保護者からの要望に応え、静岡学園の教養科学科の設置や、日大三島の「21世紀型の学び」導入といった、勉強以外を打ち出す中学校も増えています。不二聖心や静岡聖光学院のような、伝統的に人間教育に力を入れている学校は、受験者数も堅調です。
公立中学校は、良くも悪くも、万人受けする教育をしています。しかし、私立中学校は、各学校が独自の教育方針の下、教育を展開しています。お子様の将来を考えたとき学校教育に何を求めるのか、よく考えながら、中学受験をするかしないかを含め、検討するとよいでしょう。
個別指導塾のエール学院
学院長 小澤典生