6月から学校が本格的に再開され、どの中学校も問題なく授業が行われています。今後、第2波、第3波の到来を指摘する専門家もいますが、中学3年生の皆さんは、予定どおりに高校受験が実施されるものとして、対策をしておきましょう。

例年ですと、夏休みに、各高校で大規模な説明会が実施されます。今年度も、やや形式を変えて実施する高校もありますが、何らかの形で説明会が行われます。学校説明会の申し込みまでには、興味がある高校を選んでおかなければなりません。気がつくと、あと2ヶ月で、夏休みが始まります。ということは、そろそろ受験する高校を選び始める時期になります。

静岡県の高校入試では、公立高校1校、私立高校1校、合計2校までしか受験できません(沼津高専を受験する場合は、3校まで)。従って、併願する生徒は2校、単願の生徒は1校を、最終的には選ぶことになります。が、ここまで絞るのは、冬休み前でも構いません。まずは、いくつか候補を考えておきましょう。

高校を選ぶ基準は、自分次第です。高校の教育方針、校風、雰囲気、アクセス、入学難易度、学科やコース、部活動、知名度などなど。意外と軽視しがちなのは、進路実績かもしれません。進路実績で見て欲しいのは、難関大学への進学実績ではありません。大多数の生徒が、どこに進学・就職したのか、ということです。これにより、高校の授業レベルが分かります。

高校の授業は、高校により内容やレベルが異なります。例えば、ほとんどの生徒が就職又は専門学校に進学するクラスであれば、どんなに学校の授業を理解できても、難関大学に合格するレベルにはなりません。中堅大学への合格も厳しいでしょう。就職や専門学校進学を目指すクラスでは、大学受験に対応した授業は実施されていないためです。自分が希望する進路に合う高校(学科・コース)を選ばないと、進路が閉ざされてしまう可能性もあるわけです。

新型コロナウイルスの影響で、今年度は、やや出遅れてしまいました。ここから、アクセル全開で、受験に向けて走り抜きましょう。

個別指導塾のエール学院
学院長 小澤典生