個別指導塾と言えば、通常は、小学生・中学生の在籍割合が圧倒的に多く、90%を超えることも珍しくありません。当塾は、創業以来、高校生の指導に力を入れており、40%ぐらいが高校生です。一人の講師が小学生から高校生まで担当しているのですが、中学生と高校生では、授業の進め方が全く異なります。
中学生も高校生も、最終目標は受験です。中学生なら高校受験、高校生なら大学受験ですね。ですから、塾でも、受験を見据えて授業を行っています。
高校受験(中学生)は、中学校の内申点(成績)が重視されます。また、高校入試の問題も、教科書の範囲から出題されます。そのため、塾では、次の定期テストや学調などに向けて、授業を行っています。学校の授業の予習や復習をして、学校の授業をしっかりと理解することで、次のテストに備えます。中学3年生の第2回学調(11月下旬か12月上旬)が終わってから、入試の過去問や模擬問題を使いながら、実践形式の対策に移ります。「遅いのでは?」と言われる方もいますが、公立高校も私立高校も、教科書レベルを超える問題を出題することはないので、これでも十分に間に合います。それよりも、内申点を上げることが優先になります。ただし、他の都道府県の高校を受験する生徒は、その都道府県の状況により、受験対策のカリキュラムを組みます。
大学受験(高校生)は、一般入試の場合、当日の学力試験の結果が全てです(一部の試験では、調査書や面接も考慮されます)。ですので、学校の成績は、それほど考える必要はありません。とはいえ、学校と塾とで同じことを学習した方が効率が良いので、特に高校1年生の間は、塾の授業は、高校の授業に合わせることが多いです。2年生になると、生徒の状況によって、塾での授業の進め方が異なります。大学入試の問題は、出題範囲が明確に決まっているわけではなく、また大学により入試問題の難易度や傾向が全く異なるため、学校の授業では細かいところまでは対応しきれません。そのため、塾では、どこかのタイミングで学校の授業から離れ、大学受験に特化して対策をすることになります。文系科目は、大学受験の基礎的学習を、遅くとも高校2年の前半までに終えることが通常ですので、この時期の前後に、大学受験対策に切り替えることが多くあります。理系科目は、高校3年まで試験範囲の勉強が終わらないため、生徒の学力や志望校により、大学受験対策に切り替える時期を検討します。
高校受験と大学受験では、求められる学力や試験範囲はもちろんですが、試験に対する考え方そのものが大きく異なります。従って、塾でも、それぞれに合う対策が必要となります。当塾では、受験を熟知した講師が対策にあたり、一人ひとりの生徒に合った授業を行っています。
小澤典生
エール学院の学院長です。函南町で生まれ、地元の中学校、私立高校に在籍しました。高校卒業後、関西外国語大学に進学しますが、2年後に退学。英語を話せるようになりたい!と思い、渡米を決意しました。私は、帰国子女でもありませんし、特別な英語教育を受けたわけでもありません。予想どおり(?)、言葉の壁に苦しみながら、4年後には州立アイダホ大学を卒業。帰国後、かねてからの夢だった、塾講師の仕事に就きました。現在では、学院長業務に加え、不登校生支援、高校のキャリア教育支援なども行っています。