大学受験は、3年計画であると、よく言われます。高校1年から、既に大学受験が始まっているということです。

多くの高校では、1年生の2学期に、文理選択の希望調査が行われます。今後、文系型の授業を取るか、理系型の授業を取るか、決めなければいけません。つまり、この時点で、文系学部に進学するか、理系学部に進学するか、選択することになります。ということは、1年生の夏頃を目処に、大学受験の概要、各学部の勉強内容、文系と理系の違いなどを理解しておくことになります。文系の生徒が理系の学部を受験する、または理系の生徒が文系の学部を受験することは不可能ではありませんが(文→理は、不可能なケースもあります)、お勧めは出来ません。確実に不利になります。1年生の終わりまでには、希望する学部を、何となくでも選んでおくと良いでしょう。

2年生になると、大学選びが始まります。夏休みには、各大学でオープンキャンパスが実施されます。必ず参加して下さい。3年生になってから、と考えるかもしれませんが、遅すぎます。3年生になると、勉強で忙しくなります。志望順位の高い大学のオープンキャンパスには参加すべきですが、受験するかどうか全く未定の大学のオープンキャンパスに参加する時間はありません。2年生の間に、なるべく多くの大学のオープンキャンパスに参加し、大学選びを進めましょう。2年生の終わりまでに、大学を15~20程度まで絞っておきましょう。また、大学入試のシステムを確認し、一般入試を考えるのか、推薦入試(総合選抜、学校推薦)を考えるのかについても、決めましょう。

ここまで計画を立てて進めておけば、3年生は、勉強に集中するのみです。実際に出願する大学は、出願直前に決めれば問題ありません。

日本には、約800もの大学があります。高校受験の時とは、選択肢が比べものにならないくらい、多くなります。だからこそ、大学受験は、3年計画なのです。3年生で、全てを決めるのはムリがあります。3年計画で考えましょう。

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小澤典生

エール学院の学院長です。函南町で生まれ、地元の中学校、私立高校に在籍しました。高校卒業後、関西外国語大学に進学しますが、2年後に退学。英語を話せるようになりたい!と思い、渡米を決意しました。私は、帰国子女でもありませんし、特別な英語教育を受けたわけでもありません。予想どおり(?)、言葉の壁に苦しみながら、4年後には州立アイダホ大学を卒業。帰国後、かねてからの夢だった、塾講師の仕事に就きました。現在では、学院長業務に加え、不登校生支援、高校のキャリア教育支援なども行っています。