先日行われた、公立高校入試問題の分析です。
高校入試問題[英語]の分析
主題形式、出題数は例年と全く同じ。リスニングはウェイトが高いが、普段から英語を聞き練習することで、十分に対応できるレベル。会話文問題は、前後関係(文脈)を理解した上で適切な語句を選ぶ事が大切なので、過去問や類似問題で対策が必要である。英作文問題は、特に上位校を受験する生徒は、確実に得点したい。今年も「相談に乗るわよ」の様に、直訳だと対応できない問題も出題されている。「もしあなたが必要ならば、私は助けることが出来ます」の様な文に置き換えて英訳すると、それほど難しくは無い。長文読解問題は、英語で答えるのか、日本語で答えるのか、記号で答えるのかに注意して答える様にしたい。
高校入試問題[国語]の分析
大問1では登場人物の心理や話の展開を読み取る力、大問2では筆者の考えを文章の流れの中から的確に把握する力を見る。大問3はコミュニケーション力の問題。大問4は平易な古文を読み、話の内容を掴めているのかを見る。大問5は作文で、問題構成は例年通り。記述問題は50字程度、あるいは1文と言う指定で出題されているものもあるが、指定が無くても50字程度の表現力は問われる問題がある。日頃からの練習が大切である。
高校入試問題[数学]の分析
全体の問題構成としては例年通り。相対度数を求める問題、容積計算で球の体積利用の問題が移行措置の単元から出題された。いずれも基礎レベルなので、落ち着いて解けば正解できる。2次関数の問題は、易しかった。
高校入試問題[理科]の分析
大問6題構成は、例年通り。第1問は小問集(生物、化学、地学、物理の各分野から1題ずつ)、第2問は物理分野、第3問は生物分野、第4問・第5問は地学分野、第6問は化学分野と分野ごとに出題されており、配点は各分野でほぼ均等となっている。地学の天体は、第2回学調以降に学習する単元なので頻出。シダ・コケ植物、力の分解、仕事の原理、節足動物、日本の気象、イオンと言った移行措置単元の問題が目立った。難易度は、例年通り。語句の暗記では対応できない、実験や現象の理解力を問う問題も見られる。
高校入試問題[社会]の分析
地理、歴史、公民の3分野がバランス良く出題されており、基礎力を問う問題が目立つ。しっかりと対策をしていれば高得点が狙えるが、勉強を怠ると得点は出来ない。基礎知識の習得、問題集などでのポイントの確認、記述対策の順での学習を薦める。